「外国語を学ばない人は、自国語を知らない」
これは政治家としても活躍したドイツの文豪ゲーテの言葉ですが、ある物事への理解を深めるには、
それとは別の物事への理解も深めることが欠かせない、ということは、往往にしてあるでしょう。
甘いものを食べていると渋いお茶が飲みたくなる、魚料理に白ワイン、サウナの後の冷たい水のお風呂―――
どれも一方だけを味わうよりは、両方味わった方が気分がいい。
つまりは双方への理解が深まるということで、そもそもそういった差異を受け入れるということが、
理解という行為の基本的な性格です。
いま英語を学んでいる人は、それだけで、同時に日本語についての理解も深めている。
英語なんて嫌いだ! と言ってスペイン語を学び始めた人は、それでもやはり、その学びには、
日本語だけではなくて英語への更なる理解の契機も見出すことができてしまう。
そういう風に考えることで初めて、その一つの外国語への理解、
あるいは語学への理解を深め、豊かに学びを進めることができるでしょう。
また、外国語をより深く理解するには、それが話されている地域の文化や歴史を理解することも欠かせません。
このこともまた、焼肉をサンチュでくるむと美味しい、ということと、同じです。
「外国を学ばない人は、自国を知らない」なんて言うことも、できるかもしれませんね。