古く航海に用いられる羅針図は、しばしば花に象る意匠が施されているものだが、その花が閉じているということは、あまりない。
花を育てることがあればわかるが、咲いてからその花へどう向かうかということについては、多様な態度が認められる。航海が自由だということの、隠喩だ。
一方、花を咲かせるまでの過程については、あまり多様でないように見受けられる。海上に無数浮かぶ船は個々目的を有し航行しているわけであるが、その際に利用しているシステムはみな、同じである。だから、衝突しないのだ。
人間が動く時の仕組みもまた、これと同じである。この同じものが、教養と呼ばれるものであり、これなしには、人間は、広い海を自由に航行することが難しい。小さな池に浮かぶのが、せいぜいだろう。
それは困るな、という子のためのコースが、ここである。
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